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日誌

今ここにこの人がいたからできた学び

 

こんにちは、学びの森のタナカです。

 

 

 

 

ある日の学びの森、中学生の生徒が国語の学習に取り組んでいました。

 

 

教科書に掲載されている、池上彰さんの書いた「メディアと上手に付き合うために」を読み、ワーク学習に取り組んでいた彼女。

 

 

その文章は、「テレビや新聞、インターネットといった『メディア』が流す情報は必ず誰かによって『編集』されている」という意識を持ちながら情報を受けとめる必要性について解説したものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その文章の読解問題を解き終えた生徒の横には、学びの森の取材に来ていた新聞記者さんがたまたま座っていました。

 

 

メディアについて書かれた文章を読んでいる隣に新聞記者さんがいるのに話を聞かない手はないだろう、と記者さんに声をかけてみました。

 

 

 

 

「Fさん、今メディアについて書かれた文章を読んでたんですけど」

 

「はい」

 

「どんなメディアも必ず『編集』されていることに注意して、それが確かなものなのかを自分で判断する力をつける必要がある、っていう文章だったんですけど」

 

「その通りです」

 

 

 

 

新聞記者さんもそう言わはるんや!と盛り上がった我々。

 

 

その後、記者さんからいろんな話を聞いた生徒。

 

 

新聞でも、各誌いろんな考え方を持っており、それぞれが違うこと。読み比べてみると、その違いが分かること。新聞記者か記事を書く時、「どの出来事で記事を書くか」という選択のところから記者の個性が出てくること(=編集)。それが一人ひとりの記者というフィルターを通って記事になる(=編集)ため、また個性が出ること。

 

 

 

 

記者さんからのそんな話を聞く生徒の様子を見ていると、こういう光景が自然に発生しちゃえる学びの森のおもしろさを感じました。

 

 

もちろん、記者さんが取材にいらしていたという条件がこの日はたまたま成立していたため可能になったことではありますが、そんなところこそ、こんな風にその場にいる人たちによって作り上げられる「学び」の機会がわりと多いところが、学びの森の特徴のひとつかなぁ、と。

 

 

今日実際に新聞記者さんから聞いた話が、その経験そのものが、生徒の中にどんなものとして受けとめられるのか、楽しみに思います。