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日誌

あかたさんと話そう3

先日、教養講座のひとつである「あかたさんと話そう 3」が開講されました。

今年度最終回となるこの講座は、人と人との関係の上でおこる「性」のあれこれについて考える講座です。

前回までの様子は以下のブログをご覧ください。

 

第1回:恋愛にまつわるエトセトラ

第2回:あかたさんと話す ~学びの森の教養講座、「性」について~

 

 

 

 

前回までは、「恋愛」や「友情」など、自分の身近な人との関係をめぐる問題について考えてきました。

僕はそれらが「自分が他者(相手)とどんな関係をつくりたいか?」という問題に集約されるのではないかと考えました。

 

 

 

とはいえ、いくら「どんな関係をつくりたいか?」を頭で考えたところで、現実の人間関係を思うようにつくっていけるとは限りません。

僕自身今でも人間関係で悩むことや、失敗したなと思うことが多々あります。

 

 

ほなどうしたらええねんッ!?

 

 

僕は悩んだ結果、あかたさんと話し合い、僕自身も含めてカラダについての「正しい知識」を手に入れることが必要だと考えました。

これまでの講座で考えてきたことも、「正しい知識」の上に成り立つものでないと意味がないと思ったからです。

 

 

 

 

 

というのも、僕はあかたさんや他の異性の人とカラダのことについて話す中で、間違った知識をたくさん持っていることに気づきました。

また、そのせいで他者を傷つけたり、自分が思うような関係をつくれていなかったかもしれないことにも気づきました。

 

 

 

 

 

人間関係に「正解」はありません。

でも、「正しい知識」は、先述した「どんな関係をつくりたいか」という問いを考えるためのヒントになると思ったんです。

 

 

 

 

それを伝えると、あかたさんは今回の講座にこんなサブタイトルをつけました。

 

 

 

~カラダの仕組みからスケベまで~

 

 

 

なんという魅力的なサブタイトル!!

真面目さと抜け感がたまらないバランスだと思いませんか?!

 

 

 

 

中学生のときに男女別々の部屋で、保健の授業として教えられたカラダのこと。

そういう形だけの学びではなく、自分の生活と地続きであることを改めて感じることのできる学びができそうなタイトル…。

僕もこれを機に、「自分が良いと思う、他者との関係づくり」のために、もう一度「正しい知識」を学びたいと思いました。

 

 

 

 

生徒たちには以上のような思いとを伝えた上で、カラダの仕組みについての質問を募集しました。

例えば「生理って何?」「生理になったらどうしたらいい?」「射精って何?」「どうなったら妊娠するの?」「どうなったら性病になるの?」「性病にはどんな種類があるの?」「男の人/女の人はどんなセックスが気持ちいいの?」など、知っているようで知らないことです。

 

 

 

 

男だから、女だから、自分や異性のカラダの仕組みについて疑問を持ってはいけないなんてルールはないと僕は思います。

というより、自分の、そして自分の大切な“誰か”のカラダについて知りたいと思うこと、知ることは大切だと思うんです。

 

 

 

 

 

そこで登場したのがこの「あかたBOX」!

たこがいい味出してます。

 

 

 

 

 

 

生徒たちから出た質問は、この「あかたBOX」に集め、後日箇条書きにしてあかたさんに報告しました。

たぶんよだれが出るほど面白がっていたことでしょう!

僕も集計をしていて、何この面白そうな質問!とテンションがあがりましたから。

 

 

 

 

そして迎えた当日…。

あかたさんがまず、こんな問いを投げました。

 

 

 

 

 

「そもそも、男と女のカラダの違いって何?」

<女は妊娠/出産できる、成長するとおっぱいが出る、生理がある、男はその逆…>

 

 

 

 

「それってホンマ?妊娠/出産しない人もいる、おっぱい出ない人もいる、生理無い人もいる。逆に男も妊娠はまだできるようになってへんけど、”人による”よね?そうや、今日めっちゃ大事なことは、今から話すのは全部”人による”ってことな」

 

 

 

 

「正しい知識」は何もすべての人に当てはまるものではなく、”人による”んだということにハッとしました。

冒頭で述べたように、「正しい知識」は必要だと思うのですが、それがすべてに「当てはまる」と考えるのは、「正しさ」を強要することにもつながるな…と反省。

 

 

 

 

続いて、みんなから出てきた質問に応えていってくれました。

 

 

妊娠の仕組み、生理の仕組み、避妊の方法、射精・夢精・精通の違い…。

 

 

まさしく、保健の授業で習ったような知識が出てきます。

 

 

 

 

でも保健の授業と違ったのは、あかたさんがその知識の「向こう側」を見せてくれることでした。

 

 

 

 

あかたさんは

 

 

「正しい知識」を手に入れた上で、実際に起こる/起こっている問題についてどう考えるのか?

 

 

というメッセージを伝えていたように思います。

 

 

 

 

例えば…。

 

・妊娠の仕組みはわかった、「安全日」なんて無いこともわかった、でも日本では避妊率の低い「コンドーム」が避妊具として根強いのはなぜ?どうしていけばいい?

・生理の仕組みはわかった、症状も人それぞれなのもわかった、でもみんな「生理」で病院に行こうとしないのはなぜ?もっと行ってもいいはずやのに。

 

 

 

「正しい知識」は自分や自分の大切な人の身を守ったり、良い関係を作る上で大事なことです。

しかし、その「向こう側」に本当に考えなければならないことがたくさんあるんだと思います。

 

 

 

 

この講義を続けてきて、改めてそこに立ち返ることができました。

今年度はこれにて終了…。

 

 

 

 

ではなく!「あかたさんと話そう4」やりたいと思います!

まだまだ質問残ってるし!!

 

 

 

 

ということで、次回もお楽しみに~♪